C言語のコードをSimulinkのモデルに変換するためには、変換バンドルを作る必要があります。変換バンドルページではバンドルを作成し、C言語のプロジェクトのどの部分をSimulinkに変換するのかを選択することができます。
プロジェクトの変換可能な量はユーザーのライセンスによって異なります。 評価用のライセンスを用いてModelifyの評価を行っている場合、変換バンドルは少量のコードに限定されます。 利用可能な行数は下に表示されます。表示されていない場合、利用可能な予算を再読込みボタンをクリックするとこの値は更新されます。 変換バンドルに含まれないプロジェクトのパーツは、HTMLレポートに含まれるスクリーンショットに変換されるため、ユーザーは完成したモデルを確認することが可能です。 ただし、シミュレーションやテストを行うことはできません。
以下は、変換バンドルページの画像です。
変換バンドルを作成する方法:
EnSoftに送信される変換のチェックサムファイルにはソースコードは含まれていません。変換バンドルファイルが現在のプロジェクトのコードと一致することをModelifyが確認することができるように、ソースコードのハッシュを持つだけです。
そのためコードへの編集が一部可能であり、ユーザーが必要に応じてコードを調整する、もしくは、Modelifyが異なるソースコードに対してモデルをどのように生成しているのかを観察することができます。Modelifyではバンドルの署名後、最大でコードの10%に変更を加えることが可能になります。
バンドルの確定後に、合計 1% 以上のコードを変更するには、リベースを使用する必要があります。
ここで例として、合計 10,000 行のバンドルを所有しており、150 行の変更を行った結果、許容範囲の 1% を超過したと仮定します。現行の行数予算が 150 行以上の場合には、このバンドルをリベースすることが可能です。
バンドルのリベース実行するには、新規作成されたバンドル チェックサム ファイルの署名処理を実行する必要があります。 署名処理は、変更した行数のみが対象となります。 既存のバンドルをリベースする場合には、バンドルのリベース ボタンをクリックして、新規バンドルの署名を実行します。 そのあとダイアログボックスが表示され、バンドルの署名を完了します。なお、EnSoft にファイルを送信して署名処理を完了することも可能です。詳細については、既述の内容をご参照ください。
変換バンドルのページには、バンドルに含まれる行の総数、バンドルの作成時以降に変更した行数、使用可能な行数予算の情報が含まれています。
変換バンドルのチェックサムファイルをエクスポートし、その後、さらにファイルを含める場合は、バンドルを消去ボタンをクリックして新しくバンドルを作成します。通常、バンドルの署名が行われる前に実行する必要があります。詳細は以下の「警告」のセクションでご確認下さい。
重要な変換バンドルのファイルを失うと、ライセンスに関する問題が発生し、新たにライセンスを購入して頂かなければならない可能性があります。お客様のソースコードを含むため、EnSoftサポートはマスターアーカイブファイルのコピーを保持していません。
変換バンドルが作成されると、Modelifyはプロジェクト内に保存されるソースコードのマスターアーカイブファイルを作成します(.modelify/bundle-master-file.zip)。EnSoftに送信されるチェックサムファイルはマスターアーカイブファイルで計算されたチェックサムのみを含みます。変換バンドルの署名が行われた後、Modelifyは現在のソースコードとアーカイブファイルに保存されているコードを比較します。Modelifyはこのように変更されたソースコードの量を特定します。このファイルが存在しない場合、Modelifyは変換バンドルを認証することができず、また、コードのSimulinkのモデルへの変換を許可することができません。
消去後、または、削除後に変換バンドルを再構成することはできません。要するに、マスターアーカイブファイルを失ってしまうと、当該の変換バンドルを作成するために使用したコード行数(LOC)のご予算も失われてしまうことになります。
ソースコードとマスターアーカイブファイルはEnSoftに送信されないため、弊社はバンドルのファイルのバックアップを有していません。従って、マスターファイルのバックアップを取っておくか、あるいは、削除しないように注意して頂くことを推奨します。